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                                  床のきしみ、放置していませんか? 歩く度にギシギシと鳴る床のきしみは気になりますが、ただ音が気になるというだけでなく、 重大な問題が隠れている場合があり、放置していると被害が広がってしまうこともあります。 今回のコラムでは床のきしみの原因や、日頃から行える対策についてご紹介いたします。 
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                                  主な原因 床のきしみは、築年数が経った家だけで起こるものではなく、比較的新しい家でも発生する ことがあります。 木材の乾燥収縮床のきしみで一番多い原因が、木材の乾燥収縮によりすき間ができ、材料同士がこすれて音がなることです。 木材は切り出してからしっかりと乾燥を行い出荷されますが、わずかに水分が残ります。 また地域の気候に左右されることもあり、2~3年は乾燥による収縮が続きます。 乾燥収縮による床のきしみは、新築・リフォームしてから1~2年のうちに発生する場合が多くなっています。 温度・湿度の変化で木材が膨張・収縮する木材は温度や湿度の変化により縮んだり、膨張したりします。このことが原因で材料同士がこすれて音が鳴ります。 湿度が低く、乾燥する冬場や、湿度が高く暑い夏場によく起こります。 ある時期になると床がきしみ、それ以外の季節は収まってしまう点が特徴です。 木材の経年劣化による痛み木材は経年劣化で弱くなり、人の体重を支えられなくなります。 強度が弱るとわずかに、2~3mm程度沈み込むことにより、材料同士がこすれて音が鳴ります。 こういった場合、よくきしむ場所が決まっており、階段の降り口や部屋の入り口付近、台所の足元など人がよく立つ場所に起こります。 シロアリやカビなどによる木材の傷み深刻なケースがシロアリやカビなどによる木材の傷みです。 放置しておくと他の場所に被害が広がる可能性もあります。 浴室や洗面、キッチンなどの水回りの床下は湿気が多く、シロアリが好む環境であるため、 水回りの床がきしむ、踏むとフワフワした感触がするという場合は注意しましょう。 新築や床材の張り替えリフォームを行ったばかりの床鳴りは湿度などに影響され、 床材に伸縮・変形が起き床のきしみが起こりやすくなる場合があります。 この原因による床のきしみは自然に治まる場合が多くありますが、約1年経過しても治ま らない場合は別の原因である可能性が高いため、必ず業者へ確認してもらいましょう。 
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                                  日頃から行える対策 床のきしみは日常生活の中でいくつか気を付けることで、ある程度防ぐことが可能です。 水拭きを行わない床の水拭きすると気持ちが良いものですが、木材が多く使われている床は水拭きすることで湿気を吸い、膨張・傷みが生じてきしみやすくなります。 床掃除の際はなるべく水を使わないようにし、乾拭きを行うようにしましょう。 水をこぼしてしまった際も放置せず、すぐに拭き取ることも大切です。 湿度を一定に保つ部屋に湿気がこもると床の木材が膨張しやすくなり、シロアリやカビが繁殖しやすくなります。 反対に室内が乾燥しすぎていると、木材が収縮して床がきしむ原因となります。 部屋の湿度をなるべく一定に保つよう工夫しましょう。 除湿器や加湿器の活用や、定期的に窓を開けて換気することも大切です。 カーペットを敷くカーペットや絨毯を敷くことも、床のきしみ対策になります。 床の表面が傷つきにくくなり、水をこぼしたとしても敷物が吸い取ってくれるからです。 浴室や洗面、キッチンなどの水廻りやダイニングテーブルといった箇所に敷物を敷いておきましょう 
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                                  床のきしみを放置しては危険 床のきしみは、きしむことに慣れて意識しなくなったり、放置しやすいものです。 しかし、たかが床のきしみと思って放置してしまうと、被害が深刻になる場合があります。 床が抜ける場合があるきしみの原因が床の強度不足であったり、木材の傷みであったりする場合は、 放置すると床全体が傾いたり床が抜けたりする可能性があります。 とくにキッチンや洗面所といった湿気の多い水廻りは、床が腐食しやすく抜けやすいため、 注意しましょう。 シロアリが大量発生するリスクが高くなる深刻度が高いケースがシロアリの被害です。 シロアリは光や風が届かず湿気の多い場所を好み、木材などをエサにして繁殖します。 つまり床下はシロアリにとって快適な環境なのです。 シロアリを放置すると、柱・天井などの木材だけでなく、壁や畳まで食い荒らされ 家の耐久性まで影響を及ぼします。 被害が広がるほど、駆除や修繕にかかる費用も高額になります。 
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                                  まとめ床のきしみは早目に業者へ相談を! 床のきしみの原因は、構造の問題や木材の劣化・シロアリと多岐に渡り、床材や下地をめくらなければ原因が判明しない場合がほとんどです。 原因によっては中途半端に対応すると、きしみが再発したり悪化したりする可能性もあります。 そのため、床のきしみが気になる場合は業者に相談を行いましょう。 早目の対応は、大切な我が家を守ることに繋がります。