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戸建て住宅で犬を飼っている方の中には、自宅の庭をドッグランにしたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
自宅にドッグランがあると好きな時にノーリードで愛犬と遊べ、運動不足解消やストレス発散ができます。
この記事では、ドッグランを自宅に作る方法や必要な設備、おすすめの床材を紹介します。
理想のドッグランを設置し、思う存分愛犬との楽しい時間を過ごしましょう。
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ドッグランを自宅に作るメリット
ドッグランで愛犬を思いっきり遊ばせたいけれど「近くにない」「準備が大変」という理由で、なかなか行けない方も多いでしょう。
自宅の庭をドッグランとして活用すれば、いつでも好きな時に愛犬を遊ばせることが可能です。
ドッグランを自宅に作るさまざまなメリットを知り、ドッグラン施設と比較してみましょう。
運動不足を解消できる
自宅の庭にドッグランを作ると、愛犬の運動不足やストレスを効果的に解消できます。
犬種によって必要な運動量は異なり、運動量の多い犬種の場合は1時間以上の散歩が必要です。
そのため、毎日の散歩を負担に感じている飼い主も多いでしょう。
小型犬 1日2回、各20~30分
1~2km程度中型犬 1日2回、各30分~1時間
2~4km程度大型犬 1日2回、各1時間前後
4km前後老犬 1日1~3回ほど
1回10分程度毎日散歩をしていても運動量が足らず、エネルギーを発散しきれない愛犬も少なくありません。
また、外出の機会が少ないとストレスが蓄積し、問題行動や健康上のリスクを引き起こす可能性があります。
ドッグランが自宅にあれば愛犬はノーリードで自由に走り回り、散歩では満たせない運動欲求を満たし、ストレスを発散させることが可能です。
飼い主の都合の良い時間に愛犬を遊ばせられるため、天候にも左右されず、継続的な運動習慣も無理なく維持できます。
ドッグランが自宅にあると愛犬の運動不足やストレスを発散でき、散歩の負担も軽減できるためおすすめです。
ドッグラン施設利用時の準備・費用が不要
自宅にドッグランがあると、ドッグラン施設を利用する際に必要な下準備や費用などが不要になり、手軽に愛犬を遊ばせることが可能です。
ドッグラン施設を利用する際は鑑札やワクチン証明書が必要な施設が多く、利用するにあたってさまざまなルールが定められています。
ほとんどのドッグラン施設では、ワクチン未接種や狂犬病予防接種を1年以内に受けていない犬の利用は禁止されています。
また、他の犬や飼い主も利用しているため、最低限のしつけや、他の犬との交流の仕方も教えておかなければなりません。
施設によっては料金がかかる場合があり、移動用のガソリン代や利用料など費用がかかります。
ドッグランが自宅にあれば施設利用に必要な準備や費用が不要になるため、いつでも気軽に愛犬を遊ばせられます。
外でしかトイレができない愛犬も快適
「愛犬が外でしか排泄できない」と、お困りの方も多いのではないでしょうか。
犬は本来、土や草の上で排泄する習性があるため、外での排泄を好む愛犬も多くいます。
また、寝床では排泄しないという習性もあり、家全体を寝床と認識している場合は室内で排泄できない場合も少なくありません。
しかし、天候の悪い日や、犬・飼い主共に高齢になった場合、毎回トイレのたびに散歩へ連れていくのは大きな負担です。
ドッグランが自宅にあれば天候に左右されずに外で排泄でき、飼い主が外出できないときにも役立ちます。
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ドッグランを自宅に作るデメリット
愛犬が自由に駆け回る姿をいつでも見られる自宅のドッグランは、多くの愛犬家にとって魅力的な選択肢です。
しかし、初期費用やメンテナンスの手間など、さまざまなデメリットもあります。
ドッグラン作りで後悔しないために、メリットだけでなくデメリットも十分に理解しておきましょう。
初期費用がかかる
自宅にドッグランを作る際の大きなデメリットとして、初期費用がかかる点が挙げられます。
愛犬が安全に遊べるように、庭全体を囲うためのフェンスや柵の設置費用が必要です。
走り回った際に足裏をケガしたり、夏場にコンクリートで火傷しないよう、適切な床材の敷き詰めもおこなわなければなりません。
また、アジリティグッズや遊び道具などを設置する場合は、別途購入費用が発生します。
ドッグランを自宅に作る際は、初期費用が高額になる場合があるため注意が必要です。
ガーデニングが制限される
自宅にドッグランを作る際、庭に植えられる草花の種類やスペースが大幅に制限される点がデメリットです。
庭をドッグランとして活用する場合、ガーデニングに使えるスペースが必然的に狭まります。
また、ガーデニングとして人気の植物の中には、犬にとって口にすると有毒な場合もあり注意が必要です。
ドッグランとガーデニングのスペースを両方確保したい場合は、ウォールプランターやハンギングバスケットを活用し、縦の空間を最大限に活用しましょう。
メンテナンスに手間や費用がかかる
自宅にドッグランを設置する場合、フェンスや床材などのメンテナンスの手間や費用がかかります。
ドッグランを囲うフェンスや扉は材質によって異なりますが、一般的に耐久年数は10年程といわれています。
材質 耐久年数 金属製 10年 スチール製 15年 木製 8~10年 樹脂製 10~30年 フェンスや扉が劣化したまま使用していると、愛犬が脱走したり、ケガをしたりする可能性があります。
また、天然芝のドッグランは、定期的な芝刈りや害虫駆除なども必要です。
愛犬がドッグラン内で排泄してしまう場合は、天然芝が部分的に枯れてしまう場合もあるため芝生の敷き直しも検討しましょう。
ウッドチップやバークチップの場合は、定期的に床材を交換して衛生的な環境を保つ必要があります。
ドッグラン施設の使用料はかからなくなりますが、芝やフェンスなどのメンテナンス費用がかかるためランニングコストを考慮して検討しましょう。
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ドッグランを自宅の庭に作る方法
自宅に庭や空いたスペースがあるからといって、なんの準備なしにドッグランにできるわけではありません。
ここでは、安全で快適なドッグランをDIYするための基本的なステップをご紹介します。
ステップ1:計画と設計
まずは、庭の広さや形状、愛犬の犬種や運動量に合わせて、ドッグランの設計図を作りましょう。
- 広さ
- フェンス・扉の材質
- フェンスの高さ
- 扉の位置
- 床材
快適なドッグランを作るためには、日当たりの良さや水はけの良し悪し、周囲の環境なども考慮する必要があります。
ステップ2:安全対策
自宅のドッグラン内でケガやトラブルが起きないよう、あらかじめ安全対策を立てておきましょう。
ドッグランから脱走し、道路に飛び出して交通事故に巻き込まれないよう、フェンスはしっかりと地面に固定できる物がおすすめです。
また、尖ったものや誤飲の可能性があるものは取り除いておきましょう。
ステップ3:地面の整備・排水対策
愛犬が走りやすく、足に負担がかからないよう地面を平らにならし、床材を敷くなど整備しましょう。に
地面に柔らかい部分や凹凸があると雨水が溜まったり、床材が沈んでしまいます。
愛犬が転倒したり、足が汚れたりする原因となるため、しっかりと地面を平らにして固めておく点がポイントです。
また、水はけが悪い場合は、天然芝が枯れたりぬかるみができて床材がカビたりするため、排水対策をおこないましょう。
整地・排水対策には専門的な知識や技術が必要になるため、外構工事業者やリフォーム業者などの専門家への依頼がおすすめです。
ステップ4:設備の設置
自宅のドッグランにはフェンスや水飲み場、日陰スペースなど必要な設備を設置しましょう。
愛犬や飼い主が快適にドッグランで過ごせるよう、日当たりや周辺環境を考慮します。
ある程度広さが確保できる場合は、アジリティグッズなどを合わせて設置すると、さらに愛犬が楽しめる空間となります。
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自宅のドッグランにおすすめの床材
自宅にドッグランを設置する際、庭の雑草や小石を取り除けば愛犬が走り回ることも可能です。
しかし、コンクリートなどの硬い地面では足腰への負担が大きく、土のままでは滑りやすく転倒のリスクが高まります。
稀に、土や植物に対してアレルギー反応を示す犬もいるため、人工芝のような床材が最適な場合もあります。
床材を使用するメリット・足への負担軽減
・滑り止め効果
・衛生的な環境維持
・アレルギー対策
・肉球の保護また、適切な床材は土埃が舞い上がりにくく、排泄物の処理もしやすいため、ドッグランの維持管理の負担を軽減します。
ドッグランを設置する場合、愛犬が思いっきり走り回れるよう、適切な床材を設置してあげましょう。
天然芝
天然芝は初期費用が低く部分的な修正も可能なため、ドッグランの床材としておすすめです。
他の床材と比べ、クッション性が高いため愛犬の足腰や肉球にも負担がかかりません。
また、真夏でも温度が上がりにくく、愛犬も芝の香りを楽しめます。
デメリットとしては排泄によってダメージを負いやすく、定期的な芝刈りなどの管理が必要な点があげられます。
人工芝
人工芝は雑草の処理や定期的な芝刈りが不要なため、自宅のドッグランでは最も人気の床材です。
整地をした地面に防草シートを張り、人工芝を敷きU字ピンやヘアピン杭などで固定します。
防草シートはなくても設置できますが、下地の雑草を防いで人工芝の寿命を延ばすためメンテナンスに手間をかけたくない方は敷いておきましょう。
人工芝のデメリットとしては、天然芝よりも初期費用がかかる点や、夏場に熱くなりやすいため暑さ対策が必要な点です。
夏場に人工芝で遊ばせる場合は、事前に水をまくなど対策を立てましょう。
ウッドチップ
ウッドチップは杉やヒノキ、松などの天然木の木片のことで、弾力性があり爽やかな香りが楽しめます。
殺菌効果や消臭効果が期待できるため、ドッグラン内のニオイ対策としてもおすすめです。
しかし、割れやすく腐りやすいため、定期的な入れ替えが必要となります。
バークチップ
バークチップはアカマツやクロマツの樹皮からできており、さまざまなサイズがあります。
ウッドチップと比べて割れにくく、丸みがあるため愛犬の足を傷つけるリスクを軽減させられます。
しかし、価格が高いため初期費用や、定期的な入れ替えの際の費用がかかります。
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ドッグランを自宅に作る際に必要な設備
ドッグランを自宅の庭に作る際には、さまざまな設備が必要になります。
フェンスや扉など最低限の設備でも問題ありませんが、愛犬が快適に過ごすためには日除けや水飲み場などを設置してあげましょう。
フェンス
フェンスは脱走防止のため、ドッグランの広さに関係なく必ず設置しましょう。
ドッグラン内ではノーリードで遊ばせるため、飼い主の指示に従わなくなる犬も少なくありません。
そのため、フェンスは愛犬のサイズやジャンプ力に合わせて、飛び越えられない高さや、必要な強度をしっかりと保つよう設置しなければなりません。
大きさ 犬種 フェンスの高さ 小型愛玩犬・小型牧羊犬 チワワ・コーギー ~80cm 小型狩猟犬・中型犬 柴犬・テリア ~120cm 中型狩猟犬・大型犬 ゴールデンレトリバー ~150cm 中大牧羊犬・大型狩猟犬 ボーダーコリー・シェパード ~180cm 一方、小型犬は柵の隙間や、フェンスと地面の間からすり抜けてしまう可能性があります。
脱走は思わぬ事故につながるため、適切なフェンスを設置しましょう。
水飲み場(立水栓・ガーデンパン)
ドッグラン内で走り回った愛犬は体温が急上昇し、水分を補給して体温調節をするため水飲み場は欠かせません。
立水栓だけでなく大きめの水受けがある水飲み場にすると、ドッグランで遊んだ後や散歩の後に愛犬の足を洗えるためおすすめです。
寒い時期の利用も想定して、温水も出るようにしておくと、愛犬も快適に使用できます。
トイレスペース
ドッグラン内にトイレスペースを確保しておくと、臭い対策や衛生管理がしやすくなるためおすすめです。
天然芝の場合、愛犬の排泄によって枯れるケースが多く、部分的な入れ替えも手間と費用がかかります。
また、防水シートを引いている場合、排泄物がとどまってしまい床材の劣化が早まります。
ドッグラン内を清潔に保ちたい方は、トイレスペースも一緒に設置しましょう。
日陰スペース
犬は元々発汗機能が発達していないため、体温が上昇しやすい特徴があります。
ドッグラン内で走り回った際、体温が上がりすぎて体調を崩す可能性があるため注意が必要です。
夏の暑い時期の熱中症対策にもなるため、日当たりの良い場所にドッグランを作る場合は日陰スペースも一緒に作りましょう。
アジリティーキット(運動具)
アジリティーキットは飼い主と一緒におこなう競技アイテムで、運動不足解消や飼い主との絆を深めるアイテムとしておすすめです。
- 滑り台
- トンネル
- ハードル
- シーソー
- バランスビーム
特に、運動量が必要な大型犬や狩猟犬を飼っている場合は、散歩だけではエネルギーを発散させきれないため取り入れてあげましょう。
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ドックランを自宅に作る際の注意点
ドックランを自宅に作る際は、愛犬の快適性や安全性を重視して設置することが重要です。
設置後に後悔しないよう注意点を把握し、愛犬と飼い主双方にとって快適なドッグランを作りましょう。
毒性のある植物を把握する
ガーデニングや雑草など自宅に生えている草花の中には、愛犬にとって毒性の植物であるものも多くあります。
- アサガオ
- アジサイ
- スズラン
- ツツジ
- ヒガンバナ
- ユリ科の植物
- ジャガイモ
- トマト(葉や茎)
自宅の庭にドッグランを設置する際は、愛犬が近づける場所に有毒な植物を植えないようにしましょう。
除草剤や化成肥料の管理
ドッグランや庭で除草剤や化成肥料を使用した際は、愛犬が誤って口にしないよう注意が必要です。
狭いドッグランであれば、できるだけ草取りをおこない、除草剤の使用を避けましょう。
化成肥料も愛犬にとって毒となるため、ガーデニングで使用する際は、土に混ぜ込むなどの対策も有効です。
ドッグランから室内への動線
ドッグランを利用する際の動線を考慮して、フェンスや扉・水栓などを設置しましょう。
住宅の間取りによってリビングや玄関からなど、ドッグランを利用する際の動線が異なります。
リビングの掃き出し窓から出る場合は、犬種によって必要な高さのステップを設置してあげましょう。
近隣住宅とのトラブル防止
ドッグランで愛犬を遊ばせる際は、近隣住民とのトラブルを避けるために鳴き声と排泄物の臭い対策が重要です。
まずは、無駄吠えしないように、基本的なしつけを徹底しておきましょう。
愛犬が敷地外に排泄しないよう、フェンスの下部に立ち上がりを作るなどの工夫も有効です。
ドッグランを自宅に作る際は専門業者に依頼する
自宅に本格的なドッグランを作る際には、安全性や快適性を確保するために、専門業者へ依頼しましょう。
ドッグランの設置には、単にフェンスを立てるだけでなく、犬が安全に遊べるように地面を適切に整地する作業が不可欠です。
特に、排水対策は専門的な知識と技術が必要となり、素人では適切におこなえません。
また、フェンスの強度が不十分な場合、愛犬の脱走や強風での倒壊の恐れがあります。
リフォーム業者や外構業者では、土地の状況や犬種に合わせた最適な設計と施工をおこなってくれます。
ドッグランを自宅に設置する場合は専門業者に依頼し、安全性・快適性の高いウッドデッキを設置してもらいましょう。
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まとめ
自宅にドッグランを作ると愛犬が自由に遊べ、運動不足解消やストレス軽減に最適です。
ドッグランを設置する際はフェンスの高さや強度をしっかりと保ち、愛犬にとって適切な環境を整えましょう。
自宅のドッグランはDIYでの設置も可能ですが、安全性や愛犬の快適性を考慮して専門業者に依頼するのがおすすめです。
リフォームや外構の専門業者であれば日常の動線や機能性を考慮して、最適なドッグランを設置してくれます。
理想のドッグランを自宅に設置し、愛犬にとって最高の遊び場を作ってあげましょう。