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ウッドデッキの色あせや剥がれが気になってきたけれど、業者に頼むのは費用が心配…そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。実は、正しい知識と手順があれば、DIYでもきれいにペンキを塗り替えることができます。本記事では、初心者でも失敗しない塗り替えのコツや必要な道具、注意点まで丁寧に解説します。
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ウッドデッキのペンキ塗り替えの基本知識
ウッドデッキの塗り替えは何年ごとが適切?
ウッドデッキの塗り替えは、おおよそ2~3年に一度が目安とされています。木材は雨や紫外線、気温の変化によって徐々に劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。
特に、直射日光が強く当たる場所や湿気がこもりやすい環境では、1~2年で塗装が剥がれてくることもあります。逆に、屋根がある場所や風通しの良い場所では、耐久年数が伸びる傾向にあります。塗り替えのタイミングを見極めるには、色あせやひび割れ、木のささくれなどの変化に注目しましょう。
放置すると防水性が失われ、腐食やカビの原因にもなります。定期的に状態をチェックし、早めに塗り替えることでウッドデッキを長持ちさせることができます。
ペンキ塗り後の乾燥時間はどれくらい?
ペンキを塗った後の乾燥時間は、塗料の種類や天候によって異なりますが、一般的には6〜24時間ほどが目安です。水性塗料であれば夏場の晴天時には6時間程度で表面が乾きますが、湿度が高かったり気温が低い場合は24時間以上かかることもあります。
また、乾燥には「表面乾燥」と「完全乾燥」の2段階があり、塗膜が完全に定着するまでには数日かかることもあります。急いで重ね塗りをしたり、乾燥が不十分なまま使用すると、塗料がはがれやすくなったり、ムラの原因になるので注意が必要です。
乾燥時間は塗料缶に記載されている指示に従い、天候に応じて余裕をもった作業計画を立てることが大切です。
ウッドデッキに使う塗料はどれが最適?
ウッドデッキには、木材保護と見た目の美しさを両立できる「木材保護塗料(ステインタイプ)」が最適とされています。特に人気なのが、浸透性のある油性ステインタイプです。木の内部まで塗料が染み込み、表面に膜を作らないため、木の質感を残しながら防水・防腐効果が得られます。
一方で、水性塗料は扱いやすく乾燥も早いため、DIY初心者にも向いています。ただし、耐久性は油性に劣ることがあるため、使用環境に応じて選ぶことが大切です。また、防虫・防カビ効果のあるタイプを選ぶと、長期間美しく保てます。
ウッドデッキの使用頻度や設置場所を考慮し、目的に合った塗料を選ぶことが、後悔しない塗り替えにつながります。
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ウッドデッキのペンキ塗り替えをDIYで行う方法
DIYで塗り直すために準備する道具とは
ウッドデッキをDIYで塗り直すには、まず基本となる道具をそろえることが大切です。主に用意するものは、塗料、刷毛やローラー、マスキングテープ、ブルーシート、サンダーまたはサンドペーパー、そして手袋やマスクなどの保護具です。
塗料は木材用のものを選び、ウッドデッキに適した耐候性・防腐性のあるタイプが推奨されます。刷毛は細かい部分に、ローラーは広い面に使い分けると効率的です。また、作業前に周囲を汚さないようマスキングと養生を行うことで、仕上がりがきれいになります。
下地処理のためのサンダーや紙やすりも必須で、塗料の密着性を高める役割を果たします。忘れがちな保護具も安全のために欠かせません。準備がしっかりしていれば、DIY初心者でも安心して作業に取り組めます。
下地処理で差がつく仕上がりのコツ
ウッドデッキの塗装で仕上がりに差が出る最大のポイントが、下地処理です。塗装前に古い塗膜や汚れをきちんと落としておかないと、新しい塗料がうまく密着せず、数ヶ月で剥がれてしまうこともあります。
まずはデッキ全体を掃除し、表面のカビや汚れをブラシなどで落としましょう。その後、サンドペーパーやサンダーを使って表面をなめらかに整えます。特に木のささくれやひび割れがある部分は丁寧に処理し、塗料が均一にのる状態にしておくことが重要です。この工程を省くと、見た目もムラが出て美しく仕上がりません。
多少手間はかかりますが、丁寧な下地処理は塗装の耐久性を大きく左右するため、慎重に行うよう心がけましょう。
サンダーとサンドペーパーの正しい使い方
ウッドデッキの塗装作業において、サンダーやサンドペーパーは下地処理のための重要な道具です。サンダーは広い面を短時間で均一に削れる電動工具で、古い塗膜を落とす作業に向いています。
一方、サンドペーパーは手作業で細かい部分の処理に適しており、角や細部の仕上げに役立ちます。使う順番としては、まずサンダーで全体を削り、次にサンドペーパーで仕上げるときれいに整います。サンドペーパーの番手は、荒削りには#60〜#80、仕上げには#120〜#180程度が目安です。
どちらの道具も、力を入れすぎると木材を傷つけてしまうため、力加減には注意が必要です。また、粉じんが出るためマスクの着用を忘れないようにしましょう。適切に使えば、塗料の密着性が高まり、仕上がりの美しさがぐっと引き立ちます。
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ウッドデッキのペンキ塗り替え時の注意点
よくある塗装失敗とその対策方法
ウッドデッキの塗装では、仕上がりにムラができたり、すぐに剥がれてしまうといった失敗がよく見られます。その多くは下地処理の不十分さや、塗料の選び方・塗り方に原因があります。
例えば、汚れや古い塗膜を落とさずに塗装すると、塗料がうまく密着せず、数ヶ月で剥がれることがあります。また、気温や湿度が高すぎる・低すぎる環境で塗装を行うと、乾燥にムラが出て仕上がりが悪くなることも。
対策としては、作業前に高圧洗浄やサンダーでしっかりと下地を整えること、塗料の使用条件を確認することが大切です。
さらに、厚塗りを避けて薄く均一に塗ることで、ムラやたれを防げます。塗装は準備と環境が仕上がりを左右するため、焦らず丁寧に進めることが成功への近道です。
キシラデコールの特徴と使用時の注意点
キシラデコールは、ウッドデッキなど屋外の木材保護に適した浸透型の木材保護塗料で、耐候性・防虫性・防腐性に優れた製品として広く使用されています。この塗料は木材の内部に浸透し、表面に膜を作らないため、木の風合いを活かした自然な仕上がりが得られるのが特長です。
さらに、水はけの良い仕上がりになるため、湿気の多い地域でも効果を発揮します。ただし、使用する際には注意点もあります。前述の通り、表面に膜を作らないため、こまめなメンテナンスが必要です。
また、塗布後は十分に乾燥させることが重要で、乾燥不良だとべたつきが残ることがあります。気温や天候をよく確認し、説明書の指示に従って適切に使用することが、美しく長持ちする仕上がりへのポイントです。
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ウッドデッキのペンキ塗り替えにかかる費用
塗り替え費用の相場と安く抑える方法
ウッドデッキの塗り替え費用は、業者に依頼する場合で1㎡あたり2,000〜4,000円が一般的な相場です。デッキの広さによって総額は変動しますが、10㎡ほどの広さであれば2万円〜4万円程度を見ておくと良いでしょう。
使用する塗料の種類や木材の劣化状況によっても価格が上下するため、見積もりを複数取り比較するのが賢明です。費用を安く抑えるには、まずはDIYにチャレンジする方法があります。塗料代や道具代だけで済むため、全体で1万円以下に抑えられることもあります。ただし、下地処理や塗り方を誤ると仕上がりに影響が出るため、知識と準備は欠かせません。
また、セール時期に塗料を購入したり、ホームセンターのレンタル工具を活用するのも節約につながります。無理のない範囲で自分に合った方法を選びましょう。
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まとめ
ウッドデッキの塗り替えは、美観を保つだけでなく、木材の劣化を防ぐ大切なメンテナンスです。適切なタイミングでの塗装や丁寧な下地処理、塗料選びの工夫が、仕上がりと耐久性を大きく左右します。DIYでもコツを押さえれば十分対応可能です。この記事をきっかけに、ご自宅のウッドデッキと向き合い、長く快適に使うための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。