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「ペットドアを付けて自由に行き来させてあげたい」「開け閉めしているとエアコン効率が悪くて電気代がかかる」とお悩みの方の多いのではないでしょうか。
ペットが自由に出入りでき、飼い主の手間も省けるペットドアですが、後付けする際はいくつかポイントがあります。
この記事では、ペットドアのメリット・デメリットや選び方のポイントを解説します。
ペットにとって最適な設置場所や費用相場も紹介するため、ペットドアの設置を検討中の方は参考にしてみてください。
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ペットドアを後付けするメリット
ペットドアは、犬や猫などのペットが自身で自由に出入りできるようにした専用の出入口のことです。
ドアや窓にペットドアを設置することで飼い主の開閉時の負担軽減や冷暖房効率の向上などさまざまなメリットがあります。
ペットドアの後付けを迷っている方は、メリットを知り導入を検討してみましょう。
ペットが自由に出入りできる
ペットドアを設置する最大のメリットは、ペットが自宅の室内や庭へ自由に出入りできるようになることです。
「留守中にもペットを自由に移動させてあげたい」と、感じている飼い主も多いのではないでしょうか。
しかし、窓を開けたままにしていると、虫の侵入や防犯上のリスクも伴います。
ペットドアを後付けするとペットが自由に出入りできるため、窓やドアを開けたままにする必要がありません。
また、ペットドアはマグネット式のフラップになっており、ペットの出入り時以外は閉まった状態になり虫の侵入を大幅に減らせます。
ペットドアはペットの行動範囲を広げるだけでなく、虫の侵入や防犯対策になるためおすすめです。
ドアの開け閉めの手間がなくなる
ペットドアを後付けすると、飼い主のドアの開閉の手間を無くすことが可能です。
犬や猫などのペットが移動する度に、毎回ドアを開け閉めしに行くことを面倒に感じている方も多いでしょう。
特に、料理中や仕事中にペットに「開けて」と催促されると、作業を中断しなければならず、すぐに動けない状況はお互いストレスを感じてしまいます。
ペットのための窓やドアの開閉にストレスを感じている方は、ペットドアを設置して手間を省きましょう。
冷暖房費を節約できる
ペットドアを設置すると冷暖効率が良くなり、電気代の節約につながるためおすすめです。
犬や猫などのペットのために出入り口を開け放していると、冷暖房の効率が著しく悪化してしまいます。
また、ドアの開閉は室内の温度を大きく変動させる要因でもあり、1日に何度も開け閉めすると冷暖房を過剰に運転させなければなりません。
しかし、ペットドアは通常のドアに比べて開口部が非常に小さく、移動時のみ開閉する仕組みです。
そのため、ペットの出入りが頻繁にあったとしても部屋の温度変化が最小限で済み、電気代が節約できます。
ペットドアを設置すると冷暖房効率が向上し電気代の節約につながり、快適な室温も維持できるため導入を検討してみましょう。
ドアのひっかきを軽減できる
ペットドアはペットが自身で自由に出入りできるようになるため、ドアの開閉を催促する際のひっかきや破損を軽減させられます。
ドアを開けてほしいときにドアや柱を引っかいたり噛んだりしてアピールする子も少なくありません。
爪や牙での傷は目立ちやすく、ひどい場合は修繕が必要になり費用もかかります。
ペットドアはペットのストレスを軽減するだけでなく、建具の破損防止にもつながります。
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ペットドアを後付けするデメリット
ペットドアの後付けはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあります。
設置後に後悔しないよう、事前にデメリットを把握しておきましょう。
ペットが使用してくれない
ペットドアを設置したばかりの頃は、ペットが警戒してしまいなかなか使用してくれない場合があります。
まずは通り抜けできることを理解してもらうために、エサやオヤツなどで誘導してあげましょう。
フラップを自分で押し開けるのが難しい場合は、しばらく開けた状態で使用します。
その後、問題なくくぐれるようになってからフラップを閉めると、自身で開け閉めできるようになります。
はじめは通り抜けられなかったペットも、2週間~3週間ほど練習するとほとんどの子が通れるようになります。
ペットドアの設置当初は使用してくれない子もいますが、飼い主がエサや遊びを通してドアへの警戒心を取り除いてあげましょう。
開閉音が気になる
ペットドアのデメリットとして、ペットが通過するたびに発生する開閉音が挙げられます。
開閉音は開いたフラップが閉じる際に枠に当たることで生じ、静かな環境や夜間には音が気になる可能性があります。
フラップの当たる部分に細かいブラシが付いた静音タイプのペットドアを選ぶことで、開閉音を抑えることが可能です。
ブラシが付いた静音タイプは隙間風の侵入を防ぎ、断熱性を高める効果も兼ね備えています。
ペットドアの開閉音は静音タイプの選択や、設置場所を工夫して対策を立てましょう。
不適切なサイズは危険
ペットドアを設置する際、ペットの体格に合わないサイズを選ぶことは非常に危険です。
サイズが不適切だと、ペットがドアを安全に利用できないだけでなく、予期せぬ事故や怪我につながるリスクが高まります。
体が大きいペットが小さなドアを通ろうとすると、体を挟んだり、無理な体勢で関節を痛めたりする恐れがあります。
反対に、体の小さいペットに大きなドアは開閉時の負担が大きく、虫の侵入や冷暖房効率の低下にもつながります。
ペットドアを選ぶ際は現在のペットの体格だけでなく、将来の成長後の大きさも考慮して適切なサイズのペットドアを設置しましょう。
ドアの保証対象外になる
ペットドアを既存のドアに後付けすると、元のドアのメーカー保証や住宅の保証対象外となる可能性が非常に高いため注意が必要です。
一般的に、ドアや窓の保証は正規の設置方法や、無加工の状態での製品不良に適用されます。
そのため、ペットドアを後付けした後に反りやヒビなどの不具合が生じても、メーカーやハウスメーカーの保証修理が受けられない可能性があります。
ペットドアの後付けを検討する際は、保証の対象外となるリスクを十分に理解し、場合によってはメーカーや施工業者に事前に確認しておきましょう。
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ペットドアを後付けするおすすめの設置箇所
ペットドアは設置場所によってペットの快適さや家の利便性、安全面も大きく変わってきます。
ここでは、ペットドアを効果的に活用するための、おすすめの設置箇所を紹介します。
室内ドア
ペットドアの後付けで最も多い設置場所は、室内のドアです。
室内ドアに設置するとペットが部屋間を自由に行き来できるようになるため、飼い主も開閉の手間が減り双方の利便性が高まります。
既存の室内ドアに開口部を設けてペットドアを設置する場合、ドアの処分費などがかからず、費用を抑えられます。
一方、室内ドアをペットドア付きの製品に変更する場合は、費用がかかりますがデザイン性や機能性が高くなります。
ペットを室内飼いしている場合は、住宅の中を自由に行き来できるよう複数の室内ドアへの設置がおすすめです。
室内の間仕切り
ペットドアのおすすめの設置箇所として、室内の間仕切り壁が挙げられます。
室内の間仕切りへの設置はドアの配置に左右されず、ペットの動線を考慮してより自由に設計できます。
また、既存の室内ドアの加工を避けられるため、ドアの保証を失う心配がありません。
しかし、間仕切りの壁によっては住宅の耐震性に関わる場合があるため、事前の調査が必要です。
既存の室内ドアをそのままに、ペットドアを設置したい場合は、室内の間仕切り壁への設置を検討してみましょう。
玄関ドア
ペットの室外への外出も許可している場合は、玄関ドアへの設置もおすすめです。
しかし、木製の玄関であれば比較的簡単に設置可能ですが、アルミ製の玄関ドアでは設置が難しい場合もあります。
また、野良猫の侵入や、防犯上のリスクもあるため、玄関ドアへのペットドアの設置は慎重に検討しましょう。
網戸
網戸へのペットドアの設置は、DIYでも手軽にできるためおすすめの設置場所です。
ドアや壁と異なり、網戸は比較的カットしやすく、特別な工具が少なくても設置が可能なため、DIYで最も簡単に取り付けられます。
また、網戸であれば原状回復が比較的容易なため、ペットドアを撤去したい場合も簡単におこなえます。
しかし、野良猫の侵入や防犯上のリスクもあるため、ロック付きのペットドアを選択するなど対策を立てましょう。
窓
専門業者に依頼することで、ペットドアを窓ガラスへ後付けで設置することも可能です。
窓ガラスにペットドアを設置すると、ペットの通り抜けの際の開閉の手間や、冷暖房効率の低下を防げます。
しかし、強化ガラスや網入りガラスなどの、特殊な窓ガラスには設置できません。
強化ガラスや網入りガラスの場合は、アクリルやフロートガラスへの交換を検討してみましょう。
外壁
ペットドアは家の外壁に設置することも可能ですが、専門業者への依頼が必要です。
外壁へのペットドアの設置は他の場所と異なり、防水加工などの専門的な技術や知識が必要になり、DIYでの設置はできません。
ペットドアの設置場所としては最も費用がかかり、工期も2日ほどかかります。
元野良猫を迎え入れた際に、外への出入りを自由にさせたい場合に有効ですが、費用面や住宅の耐久性などを考慮して慎重に検討しましょう。
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ペットドアを後付けする方法と費用相場
ペットドアを後付けするとどのくらい費用がかかるの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
犬猫用のペットドアは、後付け方法として2パターンあります。
- 既存のドアにペットドアを後付けする場合
- ペットドア付きのドアに交換する場合
ここでは、ペットドアを後付けする費用相場をパターン別に解説します。
既存のドアや壁にペットドアを後付けする場合
既存のドアに開口部を設けペットドアを設置する方法は、コストを抑えつつ手軽に導入できる点が最大のメリットです。
ペットドア本体の価格は数千円ほどと安価で、DIYにて取り付ければ工賃もかかりません。
また、既存のドアを使用するため、新規のドア購入費用や撤去費も節約できます。
しかし、取付方法によってはドアの性能が低下する恐れのあるため注意が必要です。
- 気密性
- 防音性
- 断熱性
ペットドアは既存のドア以外にも網戸や窓ガラスなどさまざまな場所に設置でき、費用や工期は以下のようになっています。
取り付け場所 費用相場 工期 室内ドア 2万円~ 半日~1日 室内の間仕切り 3万円~ 1日 玄関ドア 7万円~ 1日 網戸 5,000円~ 半日~1日 窓 3万円~ 1日 外壁 15万円~ 1日~2日 リフォーム業者によっては複数箇所に設置する場合、割引される場合もあります。
ペットドアを複数箇所への設置を検討している方は、まとめて依頼してコストを削減しましょう。
ペットドア付きのドアに交換する場合
品質と安全性を最優先したい方は、既存のドアをペットドア付きのドアに交換する方法がおすすめです。
ペットドアを後付けしたいけれど、lixilやPanasonicなどメーカーの高品質のドアを使用したい方も多いのではないでしょうか。
ペットドア付きのドアは既製品のため、ペットの怪我防止や身体への負担が少ない素材が採用されています。
また、気密性や断熱性、防音性も高く保たれており、メーカーの保証も受けられます。
ドア本体代や工事費・既存のドアの処分費用などが掛かるため、コストがかかる点がデメリットです。
製品によってはドア枠ごと取り換えなければならなかったり、ドア枠付近の壁紙の貼り替えが必要になったりします。
室内ドアをペットドアつきに交換 7万円~ 1日 既存のドアに後付けで設置できない場合や、機能性を重視したい方はドアの交換を検討してみましょう。
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ペットドアを後付けする際の選び方
ペットドアを後付けする際、さまざまなメーカーから販売されており、どのペットドアにすればいいか悩む方も多いのではないでしょうか。
後付けのペットドアを選ぶ際に、機能性や安全性など考慮しなければならない点がいくつかあります。
ここでは、後付けのペットドアを選ぶポイントを解説するため、設置後に後悔しないよう把握しておきましょう。
ペットの大きさに合わせて選ぶ
ペットが安全にペットドアを使用するためには、体格に合わせた最適なサイズのドアを設置してあげましょう。
ペットの大きさ ペットドアのサイズ(幅×高さ) 猫・小型犬 幅127mm×178mm 中型犬 幅178mm×285mm 大型犬 幅266mm×381mm 超大型犬 幅381mm×508mm ペットが子犬や子猫の際にちょうど良いサイズのペットドアを設置してしまうと、成長してから通り抜けが困難になる場合があります。
個体によっては想像以上に大きく成長する場合もあるため、ペットドアのサイズは成長後の大きさを考慮して、最適な大きさを選択しましょう。
ドアの重さで選ぶ
ペットドアを後付けする際、ドアの重さは非常に重要です。
ドアを開閉できる力はペットによって個体差が大きく、重すぎるドアはペットがドアを利用しにくくなり、ストレスを感じる可能性があります。
特に子猫や子犬・小型犬・高齢のペットなどの場合、ドアが重いと開けられなかったり、挟まってケガの原因となったりします。
一方、大型犬の場合、多少重くても耐久性があり、開閉時にしっかりとしまるペットドアが最適です。
ペットドアを選ぶ際はデザインや機能性だけでなく、ドアの重さも考慮して選びましょう。
適切な厚みがあるか
ペットドアを後付けする際は、既存のドアや壁の厚さに適合しているか確認しましょう。
既存のドアや壁の厚みに対してペットドア本体が厚すぎると、取り付けが困難になります。
反対に、薄すぎるペットドアは固定が不安定になったり、隙間が生じて気密性や防音性が損なわれる恐れがあります。
ペットドアの製品によっては対応するドアや壁の厚みが指定されているため、購入前に必ず確認しておきましょう。
ロック機能などの安全性
ペットドアを後付けする際はロック機能の有無だけでなく、挟まれ事故や衝突を防ぐ素材など、安全性を確認しましょう。
犬や猫などのペットが出入りする際に、うまくフラップ部分が開閉せず、ぶつかったり挟まったりする事故も発生しています。
フラップ部分が軽くて柔らかい素材を選ぶと、万が一ペットが挟まってしまった場合も怪我をする可能性が低くなり、自力で抜け出しやすくなります。
また、ペットドアは透明な素材の製品を選ぶと、ドアの反対側が透けて見えるため、安全性が高まります。
ロック機能のあるペットドアは、ペットの行動を管理しやすなり、不必要な出入りを防いだりすることも可能です。
ペットドアを後付けする際は素材やロック機能の有無など、安全性の高い製品を選択しましょう。
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ペットドアの後付けはDIYでできる?
ペットドアの後付けはDIYでも可能ですが、いくつかの重要な注意点があります。
DIYでのペットドアの設置はコストを抑えられる反面、失敗のリスクが伴いドアを傷つけたり、設置不良によりペットが怪我をする危険性があるため注意が必要です。
ドアや壁に開口部を設ける場合、場所やサイズを間違えてしまうと、仕上がりが悪くなります。
万が一、失敗してしまうと修繕費や再施工がかかり、費用がかさんでしまいます。
また、ドアが閉まらなくなったり、気密性が低下して冷暖房効率が悪くなったりする恐れもあります。
賃貸住宅の場合は許可なく加工すると原状回復費用を請求される可能性があるため、管理規約を確認し、承認を得てからおこないましょう。
DIYでもペットドアの後付けは可能ですが、設置不良によるペットの怪我や失敗のリスクがあります。
ペットドアはペットの安全性や快適性を高めるため、リフォーム業者に依頼して設置してもらいましょう。
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まとめ
ペットドアはペットと飼い主のストレスを軽減させ、快適な暮らしに役立つ便利なアイテムです。
ドアや壁だけでなく窓ガラスや外壁など、ペットの行動範囲に合わせて設置できます。
DIYでの設置も可能ですが、ガラスや外壁などへの設置は専門的な技術や知識が必要なためリフォーム業者に依頼しましょう。
ドアや壁へ設置する際も構造によっては、住宅の耐久性や気密性を損ねる可能性があります。
ペットドアを設置する際は、安全面や機能性を考慮して、リフォーム業者に依頼しましょう。