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「愛猫にもっと快適な環境を与えてあげたい」と感じている飼い主も多いのではないでしょうか。
室内飼いの猫は運動不足になりがちで肥満や病気のリスクが高まるため、上下運動ができるキャットウォークは理想的なアイテムです。
この記事では、愛猫が安全で活発に過ごすための、キャットウォークのリフォーム方法を解説します。
猫と飼い主が快適に過ごせるキャットウォークの設置法を知り、愛猫との暮らしをさらに豊かなものにしましょう。
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キャットウォークとは
キャットウォークは部屋の高所に設けられた、猫専用の通路を指します。
猫は高い場所を好む習性があり、室内飼いの猫にとって運動不足やストレス解消に重要な役割を担っています。
キャットウォークの設置方法
- 天井に吊り橋状の通路を設置する
- 壁に棚板を設置する
- 既存の梁(はり)を生かす
さらに、キャットウォークを設けることで、飼い主と猫の居住空間を効果的に分け、お互いのスペースをより広く有効活用できる点もメリットです。
「猫の運動不足を解消したい」「部屋が狭くて猫との動線がかぶって危険」という方は、キャットウォークの設置を検討してみてください。
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キャットウォークをリフォームするメリット
キャットウォークのリフォームは、愛猫の運動不足&ストレス解消やイタズラ防止など、さまざまなメリットがあります。
愛猫のためにキャットウォークの設置を迷われている方は、参考にしてみてください。
猫の運動不足を解消する
キャットウォークは上ったり下りたりと、上下運動ができるようになるため猫の運動不足解消に役立ちます。
一般的に、猫は毎日10分〜30分程度の運動が必要といわれています。
しかし、完全室内飼いの猫の場合、室内の運動スペースが限られ、運動不足から肥満や病気のリスクが高まります。
キャットウォークを設置すると高所への上り下りや、歩行スペースが格段に増えて運動不足を解消できます。
猫のストレスを軽減する
キャットウォークは、猫のストレスを大幅に軽減する効果が期待できます。
猫は狩りや自身の身を守るために、高いところを好む習性があります。
そのため、部屋の高所にあるキャットウォークは、猫にとって安心できる場所となりストレスを軽減することが可能です。
猫はストレスが溜まると食欲不振や過剰なグルーミング、活動量の低下などを起こす場合があります。
愛猫のストレスを感じた場合はキャットウォークを活用し、ストレスを軽減できる環境を整えてあげましょう。
爪とぎやイタズラを予防する
キャットウォークの設置は、猫の不要な爪とぎやイタズラの予防に効果的です。
猫は爪が伸びたときだけでなく、ストレスや退屈しのぎで爪とぎをおこなう場合があります。
想定外の場所での爪とぎは建具の傷や破損につながり、お困りの飼い主も多いでしょう。
キャットウォークを設置するとストレス緩和や退屈しのぎになり、イタズラや爪とぎが減ります。
猫の問題行動でお困りの方は、キャットウォークを設置して対策を立ててみましょう。
収納も兼ねそえたインテリアの一部になる
キャットウォークは、猫の遊び場としてだけでなく、収納を兼ね備えたおしゃれなインテリアとしても部屋の魅力を高めます。
特に、手狭な住宅ではキャットウォークと収納スペースを両立させることが難しく、収納機能付きのキャットウォークの人気が高まっています。
また、キャットウォークの素材やデザインを工夫することで、統一感のあるおしゃれな空間を演出できます。
キャットウォークは機能性とデザイン性を両立させ、お部屋をより一層魅力的に彩ってくれるためおすすめです。
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キャットウォーク設置のデメリット
メリットの多いキャットウォークですが、費用面やメンテナンス面でデメリットもあります。
キャットウォークのリフォーム後に「設置しなければよかった」と、後悔しないよう事前に把握しておきましょう。
掃除が面倒
キャットウォークは高所にあるため、掃除やメンテナンスがしにくい点がデメリットといえます。
猫は高所を好むため、キャットウォークをリフォームで取り付ける際、天井付近や壁の高い位置に設置するケースがほとんどです。
キャットウォークは猫の毛やホコリが溜まりやすく、愛猫がキャットウォーク上で嘔吐する場合もあります。
しかし、高所にあるため汚れに気付きにくく、掃除の際は脚立を使用するなど手間がかかります。
キャットウォークが不衛生な場合は愛猫が使用してくれなくなる場合もあるため、掃除やメンテナンスのしやすい場所に設置しましょう。
業者による施工が必要
キャットウォークを設置する際は、専門知識と技術が必要なため基本的にプロの業者による施工が必要です。
壁や天井にキャットウォークを設置する際、強度や安全性を保つために下地補強が必要になる場合もあります。
キャットウォークは既製品の使用によってDIYでの設置も可能ですが、不適切な設置では愛猫のケガにつながります。
また、高所での作業は危険が伴い、設置時に思わぬ事故につながる可能性もあります。
キャットウォークは安全性・耐久性を保つためにも、リフォーム業者に依頼して設置してもらいましょう。
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キャットウォークをリフォームする際の費用相場
キャットウォークのリフォーム費用は、使用する木材や場所・形状によって大きく異なります。
一般的に、リビングや廊下にキャットウォークを設置する場合、5〜10万円ほどが相場です。
しかし、キャットウォークを複数の部屋につなげたり、壁に開口部を設けてペット用ドアを設置したりする場合は高額となります。
また、キャットウォークの設置に伴い、防臭効果のある壁紙に張替えたり、下地補強をおこなったりするとさらに費用がかかります。
費用を抑えるためには既存の柱や梁を利用し、施工部位を最小限に抑えましょう。
なお、他の部分のリフォームを検討している場合は、キャットウォークの設置と合わせておこなうと割安になる可能性があります。
キャットウォークは使用する素材や設置範囲によって費用が大きく異なるため、リフォーム業者に相談してみましょう。
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キャットウォークをリフォームで設置する際のコツ
キャットウォークを設置する際、愛猫の安全性や快適性を保つためにいくつか注意点があります。
設置後に使いにくく「愛猫がキャットウォークを使用してくれない」とならないよう、事前に把握しておきましょう。
猫の動線を考慮する
キャットウォークを設置する際は、猫の動線に考慮して設計するのがおすすめです。
猫は方向転換が苦手なため、出入り口を2つ以上設けて通りぬけられるようにしましょう。
また、猫を多頭飼いしている場合は、キャットウォークの出入り口の混雑を避けるために、付近の足場を広く設計するのもおすすめです。
キャットウォークは猫の習性や性格を考慮して、活動しやすい動線で設置してあげましょう。
安全性の確保
キャットウォークを設置する際は、愛猫が安全に長く利用できるよう、徹底した安全性への配慮が不可欠です。
特に、多頭外の場合は複数の猫が同時に乗っても安全な強度があるか、壁への固定金具やネジ・アンカーの耐久性を確認しましょう。
また、運動能力には個人差があり、高齢になると踏み外しや転倒のリスクも高まります。
棚板の高さや距離・耐荷重を十分に考慮し、愛猫がいつまでも快適にキャットウォークを利用できるよう設計しましょう。
素材や幅の配慮
キャットウォークを設置する際は愛猫が快適に使用できるよう、適切な素材と幅を選ぶことが重要です。
猫が歩く板の幅は20cmが推奨されていますが、多頭飼いの場合はキャットウォーク上ですれ違えるように30cm以上を目安に設置します。
床材は無垢素材が多く取り扱われており、オークやブナなどの耐久性の高い木材がおすすめです。
猫にとって無塗装が最適ですが、耐久性や防水性を保つために仕上げ剤を使用する場合は、自然塗料やVOC(揮発性有機化合物)を含まない塗料を使用します。
キャットウォークの素材や幅は安全性に大きくかかわるため、最適なものを設置しましょう。
照明や床への配慮
キャットウォークを設置する際は愛猫が快適に使用できるよう、照明や床の環境にも十分に配慮しましょう。
ペンダントライトやシーリングファンなど、照明の位置によっては猫が飛び乗る可能性があり危険です。
また、猫は動体視力が良いため、蛍光灯の瞬きによって目が疲れてしまう恐れがあるため、LED照明への変更も検討しましょう。
キャットウォークから飛び降りた際、着地時に滑ってケガをする可能性があります。
滑りにくい床材や衝撃を吸収してくれる床材を採用すると、愛猫のケガのリスクを軽減できます。
キャットウォークを設置する際は照明の近くは避け、クッション性の高い床材を使用して安全性を高めましょう。
飼い主の生活動線上に設置しない
キャットウォークは安全性を保つために、飼い主の生活線上に設置しないようにしましょう。
通常、キャットウォークを壁に設置する場合、壁から飛び出た形状になります。
そのため、人の行き来が多い場所に設置してしまうと、通行時にぶつかったり歩行の妨げになったりします。
また、人通りの激しい場所では、猫にとっても落ち着かない場所になってしまいます。
キャットウォークは行き来の多い場所や、ドアや窓の開閉の妨げにならない場所に設置しましょう。
メンテナンスも重要
キャットウォークは設置後も定期的なメンテナンスをおこない、安全性と清潔さを保つことが非常に重要です。
愛猫がキャットウォークを使用する際に、想像以上に負荷がかかる場合があります。
特に、多頭飼いの場合、複数の猫が同時に使用したり、飛び乗ったりすることで、想定以上の荷重がかかります。
定期的にキャットウォークの強度や固定部分に問題がないかを確認し、破損している箇所がないかをチェックしましょう。
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まとめ
キャットウォークのリフォームは愛猫の運動不足やストレスの発散につながり、心身の健康を保ちます。
愛猫の通り道としてだけではなく、収納スペースやインテリアの一部としても活用でき、手狭な住宅でもスペースを確保しながら設置可能です。
設置する際は専門的な知識と技術が必要になるため、愛猫が安全で快適に使用できるようリフォーム業者に設置してもらいましょう。