キッチンリフォーム 2026年9月25日

古民家リノベーションの費用相場はいくら?予算別の目安と費用を抑えるポイントを解説

古民家リノベーションの費用相場はいくら?予算別の目安と費用を抑えるポイントを解説
  • 古民家には、太い梁や柱、味わいのある建具など、現在の住宅にはない魅力があります。一方、リノベーションを考えたときに気になるのが「費用はいくらかかるのか」ではないでしょうか。

    古民家リノベーションの費用は、工事する範囲だけでなく、建物の劣化状態や耐震・断熱性能、水回りの状態などによって大きく変わります。そのため、一般的な相場だけを見て予算を決めるのはおすすめできません。

    この記事では、古民家リノベーションの費用相場をはじめ、500万円・1,000万円・1,500万円以上の予算でできること、DIYで費用を抑える場合の注意点などを解説します。

  • 古民家リノベーションの費用相場

    古民家リノベーション費用相場 (3)

    古民家リノベーションの費用は、数百万円程度の部分改修から、1,500万~3,000万円前後になる大規模な改修まで幅があります。

    古民家は一棟ごとの状態が異なるため、いくらかかるのかを単純には決められないものの、一般的な目安は以下の通りです。

    工事の規模 費用の目安 主な工事内容
    部分リノベーション 数百万円~ 水回り、内装、特定の部屋など
    中~大規模リノベーション 500万~1,500万円程度 複数箇所の改修、間取り変更、性能向上など
    フルリノベーション 1,500万~3,000万円前後 内外装、水回り、間取り、耐震・断熱など

    まずは、工事規模ごとのイメージをつかんでおきましょう。

    部分リノベーションの費用

    「家全体ではなく、傷みが目立つところから直したい」という場合は、部分リノベーションという方法があります。目安としては、200万~500万円です。

    200万~500万円で実施できる工事としては、次が挙げられます。

    • キッチンや浴室などの水回りを新しくする
    • 和室を使いやすい洋室へ変更する
    • 壁や床などの内装を改修する
    • 窓を交換して断熱性を高める
    • 傷んでいる屋根や外壁を補修する

    施工範囲を限定できるため、フルリノベーションより予算を抑えやすい点がメリットです。

    ただし、表面的な内装だけを新しくしても、床下や柱、配管などに問題があれば後から別の工事が必要になる可能性があるため注意してください。

    フルリノベーションの費用

    内装や設備だけでなく、間取り・水回り・耐震・断熱などをまとめて見直す場合は、1,500万~3,000万円前後の費用がかかるケースがあります。

    特に古民家では、解体して初めて柱の腐食やシロアリ被害などが分かることもあります。

    フルリノベーションで検討される主な工事は次のとおりです。

    • キッチン・浴室・トイレ・洗面台の交換
    • LDKを中心とした間取り変更
    • 床・壁・天井の改修
    • 基礎や柱などの補強
    • 耐震性能の向上
    • 断熱材や窓の改修
    • 給排水管・電気配線の更新
    • 屋根・外壁の修繕

    金額だけを見ると高く感じるかもしれませんが、複数の不具合を一度に改善できるため、古民家でこれから長く暮らしたい場合には選択肢として検討するのもよいでしょう。

    平屋の古民家をリノベーションする場合の費用

    平屋の古民家をフルリノベーションする場合、1,000万~2,100万円前後が目安です。

    建物の広さ別に見ると、おおよそ次のような金額が参考になります。

    建物の広さ フルリノベーション費用の目安
    20坪以下 1,000万~1,500万円
    20~30坪 1,200万~1,600万円
    30~40坪 1,300万~1,800万円
    40坪程度 1,600万~2,100万円

    ただし、これはあくまでフルリノベーションの一般的な目安です。基礎や柱の補強、屋根の葺き替え、耐震・断熱改修などが大規模になると、2,000万円を超えることもあります。一方、キッチンや浴室、LDKなど施工箇所を絞る部分リノベーションであれば、費用を抑えることも可能です。

    また、平屋だからといって、必ず2階建てより安くなるわけではありません。

    平屋は階段がなく構造が比較的シンプルですが、同じ延床面積の2階建てと比べると、屋根や基礎の面積が大きくなりやすい傾向があります。屋根・基礎まで全面的に改修すると工事費がかさむ場合があるため注意しましょう。

    関連記事:和室から洋室へのリフォーム費用はいくら?工事内容・相場・注意点を解説

  • 古民家リノベーションの費用が変わる主なポイント

    同じ広さ・同じ築年数の古民家でも、見積金額が同じになるとは限りません。

    費用を左右しやすいのは、主に「劣化状態」「住宅性能」「変更する範囲」です。

    建物の劣化状態

    古民家では、目に見える部分以上に床下や構造部分が傷んでいる場合があります。

    注意したいのは、次のような症状です。

    • 雨漏りしている
    • 柱や土台が腐食している
    • シロアリ被害がある
    • 基礎にひび割れや沈下がある
    • 屋根や外壁の劣化が進んでいる

    こうした問題があれば、内装工事より先に補修や補強を行わなければなりません。

    見た目がきれいな古民家でも内部まで健全とは限らないため、購入前や工事前の建物調査が重要です。

    耐震・断熱工事の有無

    古い住宅では、現在の住宅と比べて耐震性や断熱性が十分でないケースがあります。

    耐震性を高めるためには、基礎・壁・柱などの補強が必要になることがあります。また、断熱性能を改善するなら、床・壁・天井への断熱材施工や窓の改修などが候補です。

    これらは完成後には見えにくい工事ですが、安全性や毎日の暮らしやすさに関わる重要な部分です。

    リノベーションではデザインや設備に目が向きがちですが、古民家の場合は「これから安心して住める状態にするための費用」も含めて予算を組むことがポイントです。

    水回りや間取りの変更範囲

    キッチンや浴室などの位置を大きく移動すると、設備代だけでなく、給排水管・電気配線・床・壁などの工事も必要になります。

    同様に、「細かく区切られた和室を大きなLDKにしたい」といった間取り変更では、壁を撤去できるかどうかの構造確認が欠かせません。

    費用を抑えたい場合は、「残せるものは残す」「動かさなくてもよい設備は活かす」と考えるのもよいでしょう。

    関連記事:古い家のリフォームチェックリスト:老朽化対策と現代化のためのポイント

  • 予算別|古民家リノベーションでできること

    古民家リノベーション費用相場 (4)

    「相場は分かったけれど、自分の予算ならどこまでできるの?」と感じる方も多いでしょう。

    ここでは、500万円・1,000万円・1,500万円以上を目安に、検討しやすい工事内容を整理します。

    予算 リノベーションのイメージ
    500万円程度 工事箇所を絞った部分改修
    1,000万円程度 水回り+LDKなど複数箇所の改修
    1,500万円以上 全面的な改修や住宅性能の向上も視野に入る

    あくまで目安であり、同じ予算でも建物の状態によって実施できる内容は変わります。

    500万円程度の場合

    500万円程度なら、建物全体を一新するよりも、優先度の高い部分に予算を集中させる考え方が現実的です。

    たとえば、以下のような工事が候補として挙げられます。

    • キッチンや浴室など一部の水回り
    • LDKの内装
    • 和室から洋室への変更
    • 床や壁の補修
    • 窓など部分的な断熱改修

    ただ、建物全体の耐震補強や断熱改修、大幅な間取り変更まで含めると、500万円では収まりにくいケースがあります。

    「500万円ですべて新しくする」のではなく、暮らしに直結する部分から優先することがポイントです。

    1,000万円程度の場合

    1,000万円程度まで予算を確保できると、改修できる範囲は広がります。水回りをまとめて更新しながらLDKを改装したり、必要な箇所の断熱・耐震工事を組み合わせたりするプランも検討しやすくなります。

    ただし、古民家全体をスケルトン状態まで解体して全面的に再生するには、十分とは限りません。

    特に、以下のような工事が重なると高額になることがあります。

    • 基礎の大規模な補強
    • 屋根全体の改修
    • 構造部分の大きな修繕
    • 家全体の断熱改修

    1,000万円という金額から工事内容を決めるのではなく、「絶対に改善したいこと」を先に整理しておくとプランを組み立てやすくなります。

    1,500万円以上の場合

    1,500万円以上になると、間取り・設備・内装だけでなく、住宅性能まで含めた大規模なリノベーションを検討しやすくなります。

    例としては、以下のような工事が検討できるでしょう。

    • 古い間取りを現代の生活に合わせて変更する
    • 水回りを全面的に更新する
    • 耐震性能を見直す
    • 断熱性を高める
    • 給排水管や電気配線を更新する
    • 屋根・外壁まで含めて修繕する

    ただし、1,500万円あれば必ずフルリノベーションできるわけではありません。延床面積が広かったり、構造部分の傷みが激しかったりすると2,000万円、3,000万円以上になることも覚えておきましょう。

    関連記事:リノベーション費用300万で可能なリフォーム内容を解説

  • 古民家をDIY・セルフリノベーションすると費用は抑えられる?

    古民家リノベーション費用相場 (5)

    古民家リノベーションの費用を抑える方法として、DIYやセルフリノベーションを考える方もいるでしょう。

    自分で施工すれば職人の作業費を抑えられる可能性がありますが、すべての工事をDIYできるわけではありません。

    「自分でできるところ」と「プロに任せるところ」を分けることが、安全面でも費用面でも重要です。

    DIYしやすい工事

    比較的DIYを検討しやすいのは、建物の構造や設備に直接影響しにくい、以下のような作業です。

    • 壁の塗装
    • 壁紙の張り替え
    • 棚の取り付け
    • 建具の塗装
    • 簡単なインテリアの造作

    DIYを楽しみながら古民家らしい雰囲気を残したい方にも向いています。

    ただし、慣れていない場合は材料のロスが増えたり、施工をやり直したりして、結果的に想定以上の費用や時間がかかることもあります。

    単純に「DIY=安い」と考えず、無理なく施工できる範囲に留めるのが安全です。

    プロに任せたほうがよい工事

    建物の安全性や法令、専門資格などが関係する工事は、専門業者へ依頼するのが基本です。

    特に、以下は専門的な知識や技術が求められます。

    • 基礎・柱・梁などの構造工事
    • 耐震補強
    • 屋根工事
    • 電気工事
    • 給排水工事
    • ガス工事
    • 防水工事

    施工方法を誤ると、雨漏りや漏水だけでなく、住宅そのものの安全性を損なうおそれがあります。

    費用を抑えるためのDIYで大きな修繕費が発生してしまっては本末転倒です。仕上げはDIY、構造や設備はプロに任せるなど、役割を分けて考えるとよいでしょう。

    関連記事:リノベーション費用:シュミレーションで予算計画を立てる方法

  • 古民家リノベーションの費用を抑える方法

    古民家リノベーション費用相場 (6)

    古民家リノベーションでは、必要な工事まで削って安くするのではなく、「お金をかける場所」と「抑える場所」を明確にすることが大切です。

    ここでは、予算を有効に使うための3つの考え方を紹介します。

    既存の柱・梁・建具を活かす

    古民家の魅力でもある柱や梁、建具を活かせれば、新しい材料への交換費を抑えられる場合があります。

    何より、すべてを新品にしてしまうと、古民家ならではの風合いまで失われてしまいます。

    たとえば、状態のよい梁をあえて見せるデザインにしたり、既存の建具を補修して再利用したりすれば、「古さ」を住まいの個性として残すことが可能です。

    工事の優先順位を決める

    予算には限りがあるため、希望する工事を「絶対に必要」「できれば行いたい」に分けてみましょう。

    基本的には、次の順番で考えると整理しやすくなります。

    • 建物の安全に関わる工事
    • 雨漏りや腐食など劣化を止める工事
    • 耐震・断熱など住宅性能を高める工事
    • 水回りなど生活に必要な設備
    • デザインや内装

    もちろん、実際の優先順位は住宅の状態によって異なります。

    最初に総予算を施工会社へ伝え、その範囲で優先順位をつけてもらうのもよいでしょう。

    補助金・助成金を活用する

    耐震・断熱・省エネなどのリフォームでは、国や自治体の補助制度を利用できる場合があります。

    補助制度には、下記のような項目が定められているため、計画的に情報収集・準備していくことが重要です。

    • 対象となる工事
    • 建物の条件
    • 申請期限
    • 予算上限
    • 他制度との併用条件

    「工事をしてから申請すればよい」とは限らないため、リノベーションを計画する段階で利用できる制度がないか確認しておきましょう。

  • 古民家リノベーションで予算オーバーを防ぐポイント

    古民家リノベーション費用相場 (1)

    古民家リノベーションで特に注意したいのが、工事開始後の追加費用です。

    古い住宅では壁や床を解体した後に問題が見つかることもあるため、追加費用を完全になくすことは難しい場合があります。

    それでも、工事前の調査と見積もりの確認によってリスクを減らすことは可能です。

    工事前に建物の状態を調査する

    予算を決める前に確認したいのが、以下の通りです。

    • 屋根・外壁
    • 基礎
    • 柱・梁
    • 床下
    • 耐震性
    • 断熱性
    • シロアリ被害
    • 雨漏り

    たとえば、床下を確認せずに内装工事を始め、施工中に土台の腐食が分かれば、予定していなかった補強費用が必要になります。

    古民家では「希望する工事を決めてから調査する」のではなく、建物の状態を確認してからリノベーション計画を立てることが予算管理のポイントです。

    見積もりの範囲と追加費用を確認する

    見積書を見るときは総額だけを比較しないようにしましょう。同じ1,000万円の見積もりでも、含まれている工事内容が違えば単純には比較できません。

    見積書では、特に以下の項目を確認しましょう。

    • 解体・撤去費
    • 廃材処分費
    • 設備工事費
    • 電気・給排水工事費
    • 耐震・断熱工事
    • 仮設工事
    • 諸経費

    上記に加え、「工事中に腐食などが見つかった場合、どのように追加費用を決めるのか」まで確認しておくと安心です。

    安い見積もりを選ぶことより、何にいくらかかるのか分かる見積もりを選ぶことが、結果的に予算オーバーを防ぐことにつながります。

    古民家の施工経験がある会社に相談する

    古民家は、一般的な築浅住宅とは構造や使われている材料が異なる場合があります。そのため、リノベーションを依頼するときは、見た目をきれいにするだけでなく、建物の状態を総合的に判断できる会社へ相談するとよいでしょう。

    依頼先を探すにあたり、確認すべきポイントは、以下の通りです。

    • 建物の調査・診断ができる
    • 耐震や断熱まで相談できる
    • 古い住宅の改修経験がある
    • 工事内容と費用を分かりやすく説明してくれる
    • 工事後の保証やフォロー体制がある

    リノベーションは「いくらでできるか」だけでなく、「その金額でどこまで安心して暮らせる家にできるか」という視点で施工会社を選びましょう。

    関連記事:外壁塗装や屋根工事のトラブルを避ける、施工業者選びのポイント!

  • まとめ|古民家リノベーションの費用は建物ごとに大きく異なる

    古民家リノベーションの費用は、部分的な工事なら数百万円から検討できますが、耐震・断熱・水回り・間取りまで全面的に見直す場合には1,500万~3,000万円前後、建物によってはそれ以上になるケースもあります。

    ただし、大切なのは「相場の中に収まるか」ではありません。古民家は一棟ごとに状態が異なるため、インターネット上の相場だけでは正確な費用を判断できないからです。

    福山市・笠岡市周辺でリノベーション・リフォームを手がけるイマガワリフォームでは、屋根・外装、耐震、床下、断熱・遮熱、省エネ性能の「5つの無料診断」を行っています。建物の状態を事前に確認することで、必要な工事を整理し、予算の目安を立てやすくなります。

    また、イマガワリフォームは一級建築士を含む建築系資格者が在籍するリフォーム専門の一級建築事務所で、サイトでは創業以来16,000件を超えるリフォーム実績を案内しています。古民家再生を含む大型リノベーションにも対応しています。

    「自宅の場合はいくらくらいになる?」
    「500万円、1,000万円など予算内でどこまで直せる?」
    「リノベーションしたほうがよいのか、まず建物を見てほしい」

    といった段階でも構いません。

    まずは現在のお住まいの状態を確認し、必要な工事と予算を整理するところからお手伝いさせてください。

     

    イマガワリフォームのショールームでは、キッチンや洗面台・トイレなど水回りに関するアイテムの展示やカタログをご用意しております。
    実物を見てみないとイメージがわかないという方、詳しい話を聞いてみたいという方は、
    ぜひ一度ショールームへお越しくださいませ!
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