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根強い人気のクローズドキッチン
近年はリビング・ダイニングと一体感のあるオープンキッチンが主流ですが、
クローズドキッチンは根強い人気があるレイアウトの1つです。
今回のコラムではクローズドキッチンの特徴をご紹介致します。
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クローズドキッチンとは?
クローズドキッチンは三方を壁に囲まれ、キッチンへの出入りも一ヶ所と、
リビングやダイニングから完全に独立したキッチンのことです。独立型キッチンとも呼ばれます。
完全に独立したクローズドキッチンに近いタイプとして、壁の代わりに吊戸棚を一面に取り付け、
中央のスペースから会話や食器の受け渡しができるセミクローズドキッチンがあります。
クローズドキッチンの歴史クローズドキッチンが日本に登場したのは1970年代後半。
日本の経済成長が著しいこの時代は、各家庭のリビング・ダイニングの設備がどんどん整っていきました。
そうなると気になるのがキッチンの生活感。
そこでリビング・ダイニングから調理中の姿やキッチンの生活感を隠すため、
調理に特化した空間を作ったのです。
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クローズドキッチンのメリット
- 作業に集中できる
クローズドキッチンの一番のメリットは、キッチンでの作業に集中できる点です。
キッチン・調理家電・収納スペースのみを設置した空間なので、個室のように使うことができます。
他の部屋とは違ったインテリアも楽しめます。
- ニオイがリビング・ダイニングへ漏れにくい
近年人気のオープンタイプのキッチンのデメリットの一つとして、
リビング・ダイニングへ調理中のニオイや汚れが飛び散ってしまうことです。
クローズドキッチンは調理スペースが完全に仕切られているので、リビング・ダイニングへの
ニオイ漏れや油はね、汚れを気にする必要がありません。
- 収納スペースを確保しやすい
クローズドキッチンは壁付けのレイアウトが多く、大型の棚や壁面収納、吊り戸棚といった
様々な収納家具を設置することができます。
そのため収納力は数あるキッチンレイアウトの中でもトップクラスです。
- キッチンが散らかっていても外から見えにくい
オープンキッチンと比べ、壁に囲まれているクローズドキッチンは散らかっていても
リビング・ダイニングから見えにくく、生活感を感じさせません。
急な来客時も安心ですね。
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クローズドキッチンのデメリット
- リビング・ダイニングの様子が分からない
クローズドキッチンは壁に囲まれ独立した空間なので、リビング・ダイニングとの繋がりがほとんどありません。
目の離せない小さなお子様がいらっしゃる・キッチンで作業しながらコミュニケーションをとりたい場合はオープンキッチンがおすすめのレイアウトです。
- 圧迫感を感じる場合がある
キッチンを他の空間とは完全に区切っているため、圧迫感を感じやすいレイアウトです。
配置する収納家具などには注意が必要です。
- キッチン内にニオイがこもりやすい
クローズドキッチンは外にニオイが漏れにくいですが、その分キッチン内にこもりやすくなります。
換気窓を設ける・強力な換気扇やレンジフードを設置するなど工夫が必要です。
- リビング・ダイニングへの動線が長くなってしまう
オープンキッチンと比較すると、壁に囲まれているクローズドキッチンは
リビング・ダイニングへの動線が長くなってしまう場合があります。
動線が長ければ配膳や片付けの手間がかかるため、注意が必要です。
クローズドキッチンのデメリットを軽減?セミクローズドキッチン画像引用元:株式会社大創より
クローズドキッチンは好みに近いが、デメリットも気になる方におすすめしたい、
セミクローズドキッチン。
壁1面の代わりに腰壁・吊戸棚を設置、または小窓を設けた配置です。
独立した空間はそのままに、腰壁や吊戸棚の間・小窓から外の様子が伺え
コミュニケーションも取りやすくなります。
上記のデメリットも全て軽減することができます。
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まとめ
クローズドキッチンは以下の方におすすめしたいキッチンです。
- 邪魔されずキッチンでの作業に集中したい
- キッチンを自分だけのこだわりの空間にしたい
- リビング・ダイニングとキッチンを完全に区切りたい
オープンキッチンとは違った魅力をもつクローズドキッチンは、料理好きの方を中心に
今なお根強い人気があります。
独立した空間だからこそ、取り入れてみたかったインテリアにも挑戦しやすく、
じっくり料理と向き合いたい方や、調理器具やキッチン収納にこだわりを持っている方には
特におすすめの配置です。